お嬢さまを見逃すな

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”千人斬り”というと、男の願望のように思えるが、明治十二年に、「一生のうちに千人の男の肌に触れてみたい」という大願を抱いた女性が、見事に本望を成就したという。そして、盛大に披露の宴を開き、なんと関係者たちを招待した。
この女性は深川の芸者の小さんで、のちに女流歌人になって、松の戸三草子といった。
明治二年にはじめ、十年間で達成したから、一年に100人のペース。
ちなみに、京都・祇園の菊栄という女性は13歳から59歳までの46年間で350人の男と関係したというから、プレイガールの女王といっても過言ではない。
さて、話変わって、男にだって、千人斬りをめざすプレイボーイがけっこういる。
そんなプレイボーイの大先生に聞くと、「自分のレペルよりワンランク下の女を狙うのが、ナンパの初歩」という。ちょっともの足りないと思えるくらいからスタートすれば、口説きやすいということである。
これは”とにかく自信をつける”という意味だろう。でも、こんな安定型思考をしていると、いつまでも、ナンパに必要な突撃精神が生まれず、同じようなレベルの女としか遊べないのも確かなのである。
むしろ、「ちょっと無理かな」と思うくらいの、ハイレベル女にアタックしてみたほうがいいというプレイボーイもいる。金持ちとか貧乏なんてのは、ガールハントには関係ないらしい。
もともと育ちのいい女は性格もよし、すべておおらかなようだ。世間知らずで、男性経験も乏しいから、どんな下心があって男が近づいてくるのかということを、あまり深く考えない。
良い家で厳格に育てられると、かえってスキが多く、ひっかけやすいともいえるだろう。
ちょっと声をかけた女が”育ちのいい女”だとわかると、気後れしてしまう男がいるが、それではせっかくの上玉をみすみす見逃してしまうことになる。
ドカンとぶちかましてしまえば、逆玉だって思い通りなのである。


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